離婚後の持ち家が売れない理由と対処法|築年数・ローン残債・共有名義の問題まで徹底解説!
離婚後の「持ち家が売れない」問題、増えています
離婚後の財産分与において、大きな問題となるのが「住宅(持ち家)」です。
現金や預金と違い、簡単に分けることができないため、処分の方法に頭を悩ませる方は少なくありません。
特に以下のような理由で、思うように売却が進まないケースが多発しています。
- 築年数が古く、資産価値が下がっている
- 住宅ローンが残っており、完済できない
- 夫婦の共有名義で売却に合意が取れない
- 市場価値よりローン残債の方が多い(オーバーローン)
▽参考記事
築年数が古いと売れにくい理由とは?
日本の住宅市場では、「築20年を超える物件は建物の評価がほぼゼロになる」と言われています。
特に木造一戸建ては建物の耐用年数が短く、資産価値が下がりやすいのが特徴です。
そのため、買い手が「建て替え前提」になるケースが多く、住宅ローンの審査も通りにくくなります。
築古物件の解決策
- リフォームやリノベーションを検討し、再販価値を高める
- 買取専門業者に相談し、スピード売却を目指す
- 土地だけの価値で査定を受け、現実的な売値を把握する
ローン残債がある持ち家はどう処理する?
住宅ローンが残っている場合、その家は「金融機関の担保物件」となっています。
売却するためには残債を一括で返済する必要があり、売却価格<ローン残債の「オーバーローン」の状態では、自由に売ることはできません。
任意売却という選択肢
もし売却価格でローンが完済できない場合、任意売却という方法があります。
これは、債権者(銀行など)と話し合いのうえ、ローン残債が残ることを前提に不動産を売却する方法です。
詳しくは以下の記事も参考に:
夫婦の共有名義だと売却に時間がかかる
離婚後も住宅が夫婦の「共有名義」になっている場合、売却や名義変更には双方の同意が必要です。
片方が反対したり、連絡が取れないと、処分は大幅に遅れてしまいます。
共有名義トラブルの対処法
- 弁護士や司法書士を通じた調整
- 名義変更(持分譲渡)により単独所有に切り替える
▽参考記事
どうしても売れないときの代替手段
市場価値が低く、買い手が見つからない場合でも諦める必要はありません。
以下のような選択肢も検討してみましょう。
リースバック
家を不動産会社に売却しつつ、そのまま賃貸として住み続けられる仕組み。
住環境を変えずにローンから解放されたい方におすすめです。
▽参考記事
賃貸に出して運用する
急いで売却せず、賃貸物件として運用することで、家賃収入でローンを返済する道もあります。
▽参考記事
まとめ:一人で抱え込まず、まずは行動を
離婚後の持ち家問題は、感情・お金・法律が複雑に絡み合う難題です。
「売れない」と感じた時は、放置せずに早めに専門家に相談し、現状を整理することが重要です。
- まずは無料査定で現状把握
- 任意売却の相談をする
住宅の売却は、「知っているか・知らないか」で大きな差が出ます。
正しい知識と手続きを踏まえて、前向きな一歩を踏み出しましょう。