離婚後、家に住み続けたけど売りたくなったら?後悔しないための判断基準と注意点
はじめに
離婚後に「この家に住み続けよう」と決断したものの、生活環境の変化や金銭的負担から
「やっぱり売却したい」
と考え直す方は少なくありません。
しかし、離婚後に家を売るとなると、住宅ローン残債や名義問題など、
事前に確認すべきポイントがいくつもあります。
今回は、離婚後に「住み続けた家を売りたくなった」ときの注意点を詳しく解説します。
なぜ「住み続けた家」を売りたくなるのか?
離婚後に住み続けたにも関わらず、
売却を検討する主な理由には次のようなものがあります。
- 生活費が想定以上にかかり、ローン返済が苦しい
- 気持ちの整理がつかず、精神的に辛い
- 子どもの独立や進学により家が広すぎる
- 転勤・再婚など、ライフスタイルの変化
- 空き家状態になり管理が大変
「この家にいれば安心できる」と思っていたものの、
時間と共に事情が変わることは珍しくありません。
売却前にチェックすべき3つのポイント

1. 住宅ローン残債の有無
まず最初に確認すべきは、
住宅ローンが残っているかどうかです。
✅ ローン完済済み → すぐ売却可能
✅ ローン残っている → 売却代金で完済できるかチェック!
もし売却価格がローン残高に満たない場合、
自己資金を追加するか、
「任意売却」など特別な対応が必要になります。
2. 名義は誰になっているか?
次に確認すべきは、
家の名義が誰になっているかです。
- 自分単独名義:問題なし
- 共有名義(元配偶者との共有):売却には相手の同意が必要
- 元配偶者単独名義:売却には相手の協力が必須
住んでいるのが自分でも、
名義人でなければ勝手に売ることはできません。
共有名義の場合は、まずは話し合いを進めましょう。
3. 財産分与・ローン特約の有無
離婚時に取り決めた財産分与契約や、
住宅ローンに関する特約が残っているケースもあります。
「将来売却する場合、代金は半分ずつ分ける」
「一定期間は売却禁止」
など、制限がかかっていないかを確認しましょう。
売却を進める手順と注意点
実際に売却を決断したら、次の手順で進めます。
1. 不動産会社に査定を依頼する
まずは現時点でいくらで売れるかを知ることが大切です。
複数社に査定依頼することで、
より正確な相場感を掴みましょう。
👉参考記事
2. ローン残債とのバランスを確認
査定額とローン残高を比較し、
売却後に完済できるかシミュレーションします。
- 売却益で完済可能 → 問題なし
- 売却しても残債が出る → 任意売却や自己資金補填が必要
3. 名義調整・手続きを進める
共有名義の場合、元配偶者に連絡を取り、
売却に向けた同意書を取り付ける必要があります。
スムーズに進まない場合は、
弁護士を交えた交渉も検討しましょう。
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4. 売却活動をスタートする
条件が整ったら、売却活動を開始します。
このとき、不動産会社選びは非常に重要です。
特に「離婚不動産」に詳しい会社を選ぶことで、
精神的負担を大幅に減らせます。
住み続けと売却、どう判断する?【迷ったら】
「やっぱり住み続けたほうがいいのか?」
「売却すべきなのか?」
迷った場合は、次の観点で整理しましょう。
✅ 毎月のローン返済・維持費は無理なく払えるか?
✅ 家の広さや場所は今後も自分に合っているか?
✅ 気持ちの整理はできているか?
✅ 5年後・10年後もこの家に住み続けたいか?
これらを冷静に考えた上で、
無理せず、未来を見据えた判断をすることが大切です。
まとめ
離婚後に「家に住み続ける」と決めても、
状況は刻々と変化します。
売りたくなった場合でも、焦らずローン・名義・契約内容を確認し、
正しい手順で進めれば問題ありません。
「自分だけで判断できない…」
「名義問題が絡んでいて複雑…」
そんなときは、ぜひ離婚不動産相談所へご相談ください。
専門家が、あなたにとって最善の選択肢を一緒に考えます。