離婚と空き家問題|別れた後に放置された家をどうする?リスクと対策を解説

離婚によって夫婦が別々の生活を始めたあと、
「とりあえず家はそのままにしておこう」
「名義やローンの話がまとまらず、結論が出ていない」
という理由で、不動産が空き家のまま放置されるケースが実はとても多いのです。

しかし、家は「持っているだけ」でリスクが増えていきます。

今回は、離婚後に放置された家がもたらす空き家問題と、その対処法について詳しく解説します。


❓ 離婚後に家が空き家になるのはなぜ?


離婚後、家が空き家になってしまう原因は主に以下の通りです。

  • どちらも住まなくなった
  • 名義や住宅ローンの問題で売却できない
  • どちらかが住んでいたが転居し、そのまま放置
  • 「感情的に関わりたくない」という理由で先延ばしにしている

こうした家は、しばらくの間は「問題ない」ように思えるかもしれませんが…


⚠ 放置された家がもたらすリスクとは?

❗ 固定資産税など維持費がかかり続ける

誰も住んでいなくても、毎年の固定資産税や都市計画税は課税されます。
さらに、庭木の手入れや修繕費など、ランニングコストがかさむのも見落とされがちです。


❗ 管理不全で近隣トラブルに発展することも

空き家は手入れをしないと、

  • 雑草・害虫の発生
  • 外壁や屋根の劣化
  • 郵便物のたまりによる「ゴミ屋敷」化

など、近隣からの苦情や市町村からの指導に繋がることも。


❗ 最悪の場合、「特定空き家」に指定される

2015年に施行された空家対策特別措置法により、「特定空き家」に指定されると…

  • 固定資産税の住宅用地特例が解除(6倍前後に増税)
  • 行政からの命令、代執行のリスクも

という事態に発展することもあるんです。


💡 空き家を放置しないための4つの選択肢

✅ 1. できるだけ早く売却する

売却できれば、財産分与もスムーズに進みますし、維持費からも解放されます。
名義やローンが絡む場合は、離婚に強い不動産会社へ相談を。


✅ 2. 賃貸として活用する

収益化できれば、費用面の負担をカバーできます。
ただし、借主が見つからないリスクや修繕費も想定しておく必要があります。


✅ 3. 相手に譲渡する(代償金の支払いで解決)

どちらかが家を引き取り、相手に代償金(持ち分の買い取り代)を支払う形。
「住み続けたい側」が多くのケースでこの方法を選んでいます。


✅ 4. 任意売却を検討する(ローンが残っている場合)

ローン残債が売却価格を上回る場合は、「任意売却」も選択肢に。
競売よりもメリットが大きく、柔軟な対応が可能です。


🧑‍💼 離婚で空き家になった家のこと、まずは相談を

離婚後、家の問題は時間が経てば経つほどややこしくなる傾向があります。
名義変更・ローン問題・売却時の手続きなど、個人で判断するのは難しいことも。

『離婚不動産相談所』では、離婚後に放置された不動産の相談にも対応しています。

  • 空き家のままになっている家の売却サポート
  • 名義やローンの整理方法のアドバイス
  • 財産分与や相手との連絡が不要な売却方法の提案 など


✍ まとめ|空き家の放置は、リスクとコストの元

離婚の手続きが終わると「家のことはあとで…」と後回しにしがちですが、空き家問題はじわじわと負担を増やしていきます。

後悔しないためにも、早めに行動を起こしましょう。
まずは「どうしたいか」よりも、「どうなっているのか」を確認することから始めてみてください。

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